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共創のミックスジュース理論|京都 個性企画

共創。この言葉と出会ったのは1年半ぐらい前だったか。


それまで仕事というのは、 "サービスする/される" という関係が当たり前だと思っていた。

だからその区別をゆるめて、同じ立ち位置から共に価値を作り上げていくという発想には、目からウロコだった。

 

ただフラットに対話を重ねる。

その中で互いの飾らない魅力が見出され、相乗効果が起きる。


共創という概念は、この時代を楽しくクリエイティブに生きる、一つの旨みスパイスだと思った。

■共創と相乗効果

共創の扉を開けると、そこには相乗効果の世界が広がる。
互いの想いやアイディアが掛け合わされて、新たな価値へとつながっていく。

 

最初に提示した叩き台が、皆のアイディアが合わさって育っていく課程は楽しい。
A×B=Cみたいな変化が、繰り返し起きる。
最初の叩き台Aは、もうCやDやEに変わっていて跡形もないぐらい。

 

あぁ!
いいプロジェクトって、ミックスジュースみたいだ。
プロジェクトにかかわる皆の要素が混ざり合った価値だ。

 

そんなことに気がついた。

■共創のミックスジュースの作り方

まるでミックスジュースのような共創。

共創のミックスジュースは、いかにしておいしくなるだろう…?

 

ちょっと考えてみた。必要な3つの要素をまとめてみる。

1、あたたかい雰囲気

安心して意見やアイディアを出し合える雰囲気があってこそ、共創のスタート地点。


あの人のアイディアや、この人の意見…。

いろいろな素材が揃うことで、初めて相乗効果のチャンスが拓ける。


リンゴやオレンジやイチゴという素材があるから、ミックスジュースができる。

 

2、ミックスさせる勇気
たたき台Aを提示した時、違う意見Bが出てくる。
そんな時どうするか…?

 

必要なのが、一旦Aを手放してみる勇気だ。
Aを手放す時、ちょっとだけ心が痛い時もあるだろう。
頑張って考えて作った叩き台ならなおさら。

 

でもBと掛け合わせた先には、もっと素敵なCの可能性が開けているから。
リンゴの味だけにとらわれずに、オレンジやイチゴと混ぜてみる。
ミキサーのスイッチをONにする勇気が必要だ。

 

3、魅力の再発見
プロジェクトが進行すると、新たな価値がどんどん生まれる。
いくつもの相乗効果の結果だ。それはつまり、各メンバーの魅力の集積。

 

おいしいミックスジュースは、リンゴやオレンジやイチゴそれぞれのおいしさがあるからこそ。
ミックスしたことによって、改めてそれぞれの素材のおいしさを再発見できる。

 

メンバーそれぞれの魅力に改めて気づくことで、また次の共創につながっていく。

■共創から生まれた理論

共創のミックスジュース理論をまとめてみた。

 

実はこの話は、尊敬する先輩方に何気なくミックスジュースのたとえを話したことから始まっている。
その時とても話が盛り上がり、彼らが話を膨らませて下さった。
だから、共創のミックスジュース理論自体が、共創の結果。

 

これからもたくさんの仲間たちと、相乗効果を楽しみながら歩んでいこう。